この曲は僕の大好きな”Journeyman” 収録の渋いR&Bの曲(オリジナルはRay Charles)で、さらりとギターソロを弾いているんですがとてもいい感じなので、是非チャレンジしてみてください。
コードは若干ジャズ的に色々出て来るんですが、クラプトンのフレージングのアイディア的には、マイナーペンタ+メジャー3度、メジャーペンタ+マイナー3度、の2つくらいで歌っていると思います。
その結果1カ所音楽理論的には合ってない音も出て来るんですがフレーズがよく歌ってるのでまったく気にならないです。
2)フレーズの解説①
サックスソロの後に入ってくるメジャーペンタ+マイナー3度のフレーズから入ります。若干B.B.Kingの影響を感じるフレーズ。
ビートに対して重く弾けると良いですね。
3)フレーズの解説②
Dに戻って行く部分でマイナーペンタの上昇フレーズに入ります。
で、チョーキングで泣きを入れつつ、帰り(下降)はメジャー3度を絡めてます。これもB.B.Kingっぽいですよね。
ダイナミクスも前半は強め、後半はゆったりと弱め。コントラストに気をつけましょう。
4)フレーズの解説③
Bb7の部分からです。マイナーペンタのフレーズのEric Clapton節です。
若干T-bone Walkerの雰囲気もありますね。チョーキングの音を弾いた後にしっかりミュートするのが結構ポイントです。
フレーズの締めに同じ音を痙攣気味に連打するの(笑)もブルースギターではよくあるパターンです。
その後、コールアンドレスポンス的に今度はメジャーペンタのフレーズを弾いています。
5)フレーズの解説④
IV7上にたたみかけるようなフレージングです。
かなりT-boneしてる感じのフレーズが聞けます。
ダイナミクスと、フレーズを思い切って切るのもポイントです。
こういう部分は自分がアドリブする時にも意識すると良いと思います。
その後のブレーク前のフレーズはこのソロの中で唯一バックのコードのサウンドにぶつかってますが、ご愛嬌!
ブレーク部分の気合いの入ったフレーズ。
レイキングで始まってます。レイク=気合いと思って良いでしょう。
その直後の音が別の弦のチョーキングなので、少し練習しないと難しいかも。
その後のフレーズは音だけ見ると明るい、ジャズなどで使うようなフレージングですが、最初の音をチョーキングで出しているので少しブルースらしい感じがします。
締めはメジャーペンタをパラパラ弾いてます。
全体のバランス、ダイナミクス、小さい手癖のつなぎ、シーケンスなど、Eric Claptonの特徴がしっかりでていると思います。
あんまり細かい部分は気にしないで、アイディアや雰囲気を自分の演奏に取り入れると楽しいと思います!